Pulse D-2

001. 始まり

 最初がどうだったかなんてもう思い出せない。そう言う人もいる。
 あの瞬間はひと時も忘れたことはない。逆にこういう場合もある。
 では自分たちはどうだったかといえば、最初の出会いそのものはまぁ忘れようが無いだろう、と征士は思う。信じ難い運命の中での不思議な出会いだった。初めての敵、見知らぬ仲間、青い鎧――忘れようが無い。
 だが一方で、相手への気持ちがいつ恋愛感情へと変わったのかと尋ねられれば、明確な答えを返すことはできないと言うほかはなかった。
 思えばあれは、濃密な時間だった。戦うことに、勝つことに、生きることに、守ることに、そして、信じることに必死になっていた長くて短い一年だった。
 あの頃と比べて、今この瞬間のなんと平和なことか。
「分かっているのか、当麻?」
 ゆっくりと、声と視線を手元に落とす。腿の上に乗る当麻の青い髪に左手を伸ばし、耳元を少し掻き上げてからくしゃりと掴む。そうすると、確かに昔、同じように彼に触れたことがあったと甦る記憶があり、懐かしさと共にこそばゆい感じが胸の内を通り過ぎた。
 それはまだ二人が会ったばかりの頃の、疑問と不安だらけのある日の午後のことだった。
 あれは始まりだっただろうか?
 ふと考えて、首を振る。そんな早くから惚れていた筈がない――と、思いたい。
 今度はしっかりと前髪を掻き上げる。僅かに身じろぎ、当麻が頬を押し付けてくる。
「平日の昼間から何なのだお前は…」
 いい大人が昼寝とは、と思いつつ、それに膝枕などしてやっている自分にも呆れる。ちょうどお互いの仕事の切れるタイミングが重なっただけだったが、どことなく得した気分になったのもお互い様だったようだ。
 夢でも見ているのか、当麻が微笑みを浮かべる。変わらない愛おしさに、征士も小さく笑った。

掲載日:2003.06.24

002. 夜明け

 もういいか。
 当麻は思って室内の明かりを消した。窓の外は、静かに薄明るく夜から朝へと移り始めている。対抗するように、ディスプレイの光がぼうっと浮かんだ。
 机を離れ、ベランダへ出る。冷涼な空気に深呼吸する。極端に仕事に追われてさえいなければ、この時間を迎えるのは当麻にとって楽しみなことの一つだった。夜明けには、小さな高揚感があった。
 ベランダは隣の部屋と続きになっている。もしやと思って見てみると、やはりそこには人工の照明が灯っていた。征士も起きていたのだ。
 基本的に彼は早起きだが、さすがに暗いうちから起き出したりはしない。今目覚めているということは、夜通し活動していたということだ。忙しかったんだな、と当麻は窓を見つめ続けた。
 昔から規則正しい生活をする征士だったから、こんな不規則になりがちな仕事に就くとは、当麻は考えもしなかった。人生なんて分からない。
「ま、分からないからおもしろいんだけど」
 軽く言って手摺りにもたれた。
 十二階建マンションの十階からは、微かに靄のかかった街が見渡せた。遠く、都庁の建物も見える。思い出の街、新宿――なんて考えるとかなり笑えた。
 その街にも、見遣る当麻にも、等しく朝がおとずれる。生まれる色彩に、甦る生命感に、柄にもなく胸が高鳴る。何よりも、
『天に光が満ちていく』
 この感覚が心地よく彼を包むのだった。
 もう一度深く息を吸って吐く。決して綺麗ではない筈の都会の大気に、それでも浄化される気がする。そんな彼の背後で、カラリと窓の開く音。
「おはよう」
 柔らかな声に振り向く。
「おっはよ」
 天も光に朝を告げた。

掲載日:2003.06.25

003. 大丈夫か?

「大丈夫か?」
「ああ!? 大丈夫だと思うのかコレ見てお前はっ?」
 少なくとも人生の終焉が訪れたとは思わんし間違いなく原因はお前にあるのだからそう威張って言い返して欲しくないものだ、と征士は思うが、言うとますます当麻の機嫌が悪くなり面倒なことになるので、言葉にはせずに溜め息を一つ返すだけにする。
「わかったから。とにかく帰るぞ」
 ふくれ面の当麻は、情けなくも泥だらけ。自転車に乗りながら珍しい蝶に目を奪われ、そのまま道路脇の田んぼへ直行したのだ。
 家へ戻ると、まず三人の子供がかん高い声で大笑いして当麻を迎えた。征士の甥と姪にあたる子供たちだ。それからその母親の一人である五月(さつき)が、やはりおかしそうにしながら風呂を勧めてくれた。彼ら同様、法事の為に実家へ来ていたのだ。その間に、側を通りがかった征士の母にはけげんそうな顔をされた。しまった、と征士も当麻も思ったがどうしようもない。
「当麻さーん、お母さんがお呼びよ」
 案の定、風呂からあがった当麻に、気の毒そうに五月が声を掛けた。
「いつまでもそのように落ち着きのないことでは困ります」
 これまででも最多と思われる量の注意と小言とを母から受ける。厳しい彼女の言葉の一つひとつが、当麻を締め上げていくようだと征士は思う。だが。
「大事に至らず何よりです。羽柴さんは見かけによらず丈夫なのですね。安心しました」
 最後にそう言って、彼女はほほえんだのだった。恐らく、当麻に対しては初めて。
「お茶にしましょう。…少ししたらいらっしゃい」
 言い置いて母は部屋を去る。二人だけが残される。
「大丈夫か?」
 静かに尋ねる征士に、当麻は、安堵の涙と共に何度も何度も頷いた。

掲載日:2003.06.29

004. それだけは勘弁してください

 自分に備わった能力がどれほど自分の将来を広げ同時に閉ざしていったかなど、本人でなければ分かるまい。いや、本人にだって正確なことは何も分からない。ただ、生きる中で選び落としていくべきものを何一つ落とさせてもらえず、飽和状態になっていくのを感じていただけだ。
 その状態をつらいとは思わなかった。そういう意識こそ欠落していた。誰でも多かれ少なかれこんなもんだろうと思っていた。
 当時から考えると、今、自分の中はだいぶスカスカだ、と当麻は思う。持って生まれた頭脳がどんなに優れていようと、使われなければ衰えていく。選択することのできるようになった自分は信じ難いほど多くのものを捨てたのだと、そういう自覚があった。
 その分、特定の分野において突出した能力を身に付ける。元がいいから、それは傑出と言える、と思うのもうぬぼれではない。
 そしてそんな自分の中身に、当麻は『密度』の違いを感じる。頭にも心にも、度数の高低を付けさせたこれまでの生き方を思う。
 緩慢に精神が飽和状態を迎えていた頃、僅かにでも当麻を理解してくれたのは、彼を取り巻く研究者たちではなく彼の母親だった。解するというよりは感じるに近い程度のものだったかもしれないが、それでも幼い当麻にとって拠り所だったのは確かだ。だから彼女が父と自分の元を去った時、口にはしなかったがはっきりと「捨てられた」と思った。
「お前は勘弁な…」
 何となく呟いて隣を見遣る。自分を変えるきっかけとなった仲間の一人が、何故か今は恋人として眠っている。それを不思議に思う日も無いわけではない。ただ、
『密度の高い部分に征士はいる』
 と、思うのだ。
 そこから彼を抜き去ったら、自分の心はどうなるだろう?
 無意味な考察だと感じつつもやめられない。ばかげてはいるが消せない不安に、征士の肩口に頭を預ける。そうして、無言のうちに添えられた腕に、緩く笑って瞼を閉じた。

掲載日:2006.07.02

005. 366

「何かこの頃さ…」
 向かい側からの声に、征士は手帳から目を上げた。視線の先の当麻は、まだ自分の携帯電話を見つめたままだ。
「この頃、何だ?」
「あ?」
 なかなか続きを言わないのに付き合っているのがばかばかしくなり、征士は先を促す。だが、それに返ったのはとぼけた顔と声で、彼は呆れて目を手元へと戻す。そうされて初めて当麻も自分が話し掛けだったことに思い至り、悪い悪いと笑いながら謝罪のポーズをとった。
「時間の経つのが早いなと思って」
「――何だそれは」
 光陰矢の如しなどと言い始めるなよと、征士はちらりと思う。
「だってさ、来年はまたうるう年だぜ。ついこの間オリンピックだって言ってたのに」
「一日多く働けて助かるではないか。進行状況が厳しいのであろう?」
 言われて当麻はむっと押し黙る。携帯の中のカレンダーを眺めていたのだろうという征士の推測は、どうやら当たりだったようだ。
 目を逸らして何かを考えているらしい当麻には構わずに征士は手帳を閉じる。他人事ではなく彼の方こそ忙しいのだ。
 しかし、立ち上がろうとしたところで、キッ、と当麻に睨まれて動きを止めた。
「俺は決めたぞ。二月二十九日は全世界の休日だ。働くことは厳禁とする」
「また訳の分からんことを…」
 溜め息を吐いて前髪を掻き上げる。見上げてくる当麻の目が、楽しそうに細められる。
「だから、その日は遊ぼうぜ。毎年、三百六十五日で世界はうまく回ってるんだからさ、おまけの一日くらい好きに使おうって」
 な? とウインクされて征士も笑う。
 三百六十六日めは、少し楽しみになりそうだった。

掲載日:2003.08.30

006. リンゴ

 店頭に置かれているのは、やはり良く見かける大きめの薄赤いりんごだった。隣に並ぶのはさらに黄色っぽく、その隣はもうりんごですらない。
「青リンゴはどこ行ったんだよ」
 ぼやく当麻には店主も慣れたもので、丸い顎にはやした髭を撫でながら口にする。
「悪いなぁ、今年は入んなかったんだよ」
 くっそ、タヌキ親父め、と当麻は思う。入らなかったんじゃなくて入れなかったんだろ、と内心舌打ちするが、この手のやり取りは別段珍しいものでもなくなっていた。
「来年は入れるって言ってただろ?」
「兄さんホントに青リンゴ好きだね。でももう季節終わったからさ。来年は入れるよ」
 そうだったかねぇと呆けながらも、店主は同じ言葉で次回の入荷を請け合う。憮然としつつ、当麻はりんごを二つ購入した。
『青リンゴが好きっていうより――』
 家への道すがら当麻は考える。もう随分と昔のことになってしまった記憶が蘇る。
 シャリッと齧った小気味良い音。少し固めで小粒、鮮やかな黄緑色のリンゴ。動く口許とまじめくさった顔。
 学校帰りの夕暮れだった。たまたま一緒になった征士と並んで、最寄駅までの細い路地を歩いていた。
『これは赤くなる前のものなのか、それとも熟してこの色なのか?』
『バーカ、熟してコレに決まってんだろ』
 裏通りの小さな青果店で、足を止めた当麻に征士が尋ねた。綺麗な青リンゴが、五個一組でざるの上に重ねられていた。
『で、これは、絶対に皮なんか剥かねーの』
 言いながら、買ったばかりの青リンゴを制服の横腹でこすって当麻は齧り付いた。倣って大口を開けた征士が妙に新鮮で、不思議がられるほど凝視してしまったのを覚えている。
「来年はりんご狩りにでも行くかな」
 呟く当麻を、黄金色の夕日が照らした。

掲載日:2003.09.06

007. 負けられん

 隣の部屋が静まり返ってから、そろそろ三十分になろうとしていた。
『寝たのか?』
 思いながら席を立ち、征士はベランダから隣室の様子を窺う。カーテン越しの光が洩れてはいるが、居る筈の当麻の動く気配はない。
「死んでるだけか」
 呟いて肩をすくめ、キッチンへと移動した。
 午前三時。起きるにも眠るにも半端な時刻だ。だが最近は、二人揃ってパソコンに向かっていることが多い時刻でもあった。仕事が立て込めば気にしてはいられないのだ。
『無理なお願いするから、ちょっと差入れ』
 そんな言葉と共に渡されたローズヒップティーなるものに湯を通す。今夜の征士は、彼女の依頼の為に徹夜を覚悟したのだった。
「こんなものでは割が合わんのだが」
 言いはするが、馴染みの薄い甘ずっぱい香りに、少し気分が和らいだのも確かだった。
 そのカップを二つ盆に乗せ、当麻の部屋をノックする。返事は期待せずにドアを開けると、キーボードを脇に寄せて机に突っ伏している姿が目に入った。
「当麻」
 呼び声にか、それともハーブティーの香りにか、反応した当麻が顔を上げ薄目を開ける。随分と疲れた顔をしている。そう思うけれど、それは言わずにカップを差し出す。
「似合わねー」
 征士とハーブティーの取り合わせに対してだろう。短い当麻の言葉に征士は沈黙を返したが、言った方も別段気にした様子もなく、黙ってカップに口を付ける。そして、
「天才羽柴当麻に不可能は無し」
 と、やがてにやりと笑い、猛然とキーを叩き始めた。
 努力の嫌いな彼が、それでも懸命に力を尽くす。その姿を、征士は誇らしく思う。
『私も負けられんな』
 征士は静かに部屋を出た。

掲載日:2003.09.13

008. うさぎ

「ひっでぇ顔…ってお前のことじゃねぇよ」
 充血した目に不精髭。更に目の下にもクマを作った当麻は、顔を洗っていた征士に睨まれて小さく手を振った。
「お前の目は赤くなっても『うさぎの目』という感じにはならんな」
「そっくりそのまま返してやるぜ。お前のはどっちかってーと吸血鬼って感じだよ」
 やがて言われて当麻も言い返す。お互い日本人離れした虹彩のせいで、一般に言う『うさぎさんのおめめ』にはほど遠くなるのだ。
「何いきなり兎なんか持ち出してんだか」
「仕事の関係でな」
 どんな仕事だよ、と呟く当麻は、そこから逆に夜通し自分のしていた仕事に考えを向ける。このところあれこれと手を出し過ぎているような気がしていたのだ。
 そんな当麻に目を向けたまま、征士が少し何事か考えてから口にした。
「知っているか? 英語のrabbitには『下手の横好き』という意味があるのだ」
「あぁ? あったっけ?」
 あったような気もするなと思いつつも、
「で? 俺のことを言いたいのか?」
 と憮然とする。胸の内を読まれたようでしゃくだった。
 征士は特に答えず澄まして歯を磨く。当麻も一旦話を打ち切り髭を剃る。そして、
「知っているか?」
 と再び言われて、今度は何だと上目遣いになった。
「produce a rabbit out of the hat」
 征士の口から英語が出てくるのが何だかおかしくて笑いそうになる。
「帽子から兎? 手品だな。あぁそうか…」
 意味するところに思い至る。
「『苦境に妙手を思いつく』だそうだ」
 そうそう、それそれ。征士の言葉に頷く。
「下手の横好きでも良いではないか。その集大成が羽柴当麻であろう?」
 言って薄く笑い、征士は洗面所を出て行く。
『さらりと言うなよ。恥ずかしい奴…』
 笑いをごまかすよう、当麻も顔を洗った。

掲載日:2003.09.24

009. モノ

 不思議なもので、『ああ、これについては、あの本のあのページに書いてあったな』などと思うことがあったりする。それは学術論文であれ学校の教科書であれ、可能性としては有り得ることだ。
 そんな時、目的のものが即座に手に入るのはありがたいことだと思いつつ、征士は実家から届いた箱を開ける。送ってもらったのは大学の時に使った書物で、その中に今彼の欲している事柄が述べられている筈だった。
 だが、真っ先に目に飛び込んできたのは一冊のアルバムだった。写真屋で、現像した写真と共に貰ったりするあの薄い冊子である。
 写っているのはいずれも高校時代の、柳生邸で過ごした日々の皆の姿。実は写真好きのナスティが、何かにつけ撮っていたものだ。
 穏やかな懐かしさにつられて、征士はゆっくりと眺めていく。そして、最後のページで手を止めた。
 一枚、他とは雰囲気の違うものがあった。
 征士と当麻、二人だけの写真。
 目線はカメラには向けられていない。
 隠し撮りをした本人から、恥ずかしいくらいにいい写真が出来たからと二人に手渡されたものだった。
 だから、同じ写真を当麻も持っている筈だった。ただし、破こうとした跡を残して。
「私にも破けなかった」
 呟いて目を細める。指先をそっと写真の上に滑らせて、征士は静かに息を吐く。
 お互いに破り捨てていたら、もしかしたら本当に別れていたかもしれない。だが、征士にはそれはできず、しかも、後に目にした破りかけの写真に、当麻の苦悩を知ることにもなったのだった。
 自分たちを繋ぐ小さなモノ。きっと、ふだんは気にも止めない様々なものに、微かな想いと何気ない記憶を乗せて、自分たちは生きていくのだろう。
 願わくば、それらが幸福に増え続けていくように。
 アルバムを閉じた手の上に、僅かに埃っぽい午後の光が落ちてきた。

掲載日:2003.09.28

010. 間に合わない

 手に取った瞬間に切れる電話というものが、当麻は大嫌いだ。自分の動作が無駄になるのも癪だし、誰からの何のための電話だったのかと大いに気にもなるからだ。
 大体、他人の家にわざわざかけてきておいてコール三回で切るとはどういう了見なのか。
「そう思うだろ?」
 食卓につきながら当麻は征士を見遣り、まあそうだな、と一応の同意を得て気を静めた。
 一般的には夕食どき。発信元は公衆電話。間違いかいたずらかとも思わなくもない。だが、何となくそうじゃないような引っ掛かりを感じつつ、当麻は食事を始める。
 雰囲気をよむ征士が目を合わせる。そこで、先程とは違う音が耳に届いた。
「間に合わない方に三〇〇〇点」
 不機嫌そうに口にして当麻が立ち上がる。音源は携帯電話。彼の部屋で充電中である。
 案の定、即座に静寂が訪れた。
「どう思うよ、これ?」
 携帯片手にダイニングへ戻る。自分の携帯を眺めていた征士が、当麻の問いに「どうと言われても」と首を傾げる。と、今度は彼の手元が鳴った。
 話し始めるとすぐに相好を崩す。そして当麻を一瞥して、すっと眉をひそめる。
「遼からだが――切れた」
「はぁ?」
 久し振りの友人の名に当麻も首をひねる。だが、どうやら全ての電話の発信者らしい人物に、これから起こることが予想されて思わず小さく苦笑した。
 遼からの電話は、大方の場合、要約すれば『Help me!』。それも至極まじめに慎重な対応をする征士ではなく、少々大雑把で投げやりだが素早く幾つもの対応策を挙げる当麻への電話なのだから、余程急いでいる筈だ。
「こんな悠長な電話じゃ間に合わねえぞー」
 揶揄しながらもテーブルの上に、家の子機と二つの携帯電話を並べた。

掲載日:2003.10.01

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