狂言「節分」 半能「鵺」

いやいや! 今日も能楽堂には行ってませんってば!!(笑)
テレビでちょこっと見ただけです。
放送時間から考えても全曲ではないだろうなと思ってはいましたが、予想通り、かなりはしょった放映でした。ちぇっ。
■節分(せつぶん)
節分の日にその様子を見ようと蓬莱からやってきた鬼が、途中で立ち寄った家の女性にほれて、宝物を奪われたあげくに豆を投げつけられて逃げ帰るというなんとも「ひでえな!」な物語(^_^;)。
女性に言い寄る鬼がじつに人間味(?)あふれててすてきです。
宝物を奪うくだりが放送では少し切られていたのではないかと思います。残念。
■鵺(ぬえ)
「頭は猿、尾は蛇、足手は虎の如く、鳴く声は鵺(ツグミ科のトラツグミ)に似る」とされる架空の怪物「鵺」をシテとする物語。近衛天皇の御代に源頼政に退治された鵺とその後の鵺・頼政の行く末を描く。
今回は半能ということで、後半の鵺が自分が退治された様子などを語り、舞う場面のみを見ました。
後場だけだったのでもの足りないというのが正直な感想。それでも、シテの舞の力強さはとても私好みでした♪
また、源頼政にも興味がわきましたね。彼が賜わった剣が「獅子王」というのもちょっといいv
ただ、テレビ放送のためか、せっかくの鵜澤さんの小鼓が遠くて残念。
そのうちぜひ全曲見てみたいですvv
ちなみにこの曲は、世阿弥の作と考えられています。敗者としての鵺の境遇や心情などを考えるとき、それは世阿弥自身にも重なってくる、という解説があり(世阿弥は晩年、確たる理由もなく佐渡へ流されます)、そんなことを聞くとまた私なんかは胸がきゅーんとしてしまうのでした(笑)。

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