狂言「船渡聟」 能「隅田川」

いや! 今日は能楽堂には行ってませんよ!!!(笑)
本日はテレビで見たものです。録画してるから見なくてもよかったんですが、仕事しながらつけておこうかなーなんて思ったらそっちに集中してしまったという…(当たり前ですがな)。
今日の放送は、見たかったのにチケット申し込むのが遅くて見に行けなかった公演のものだと思います。「水」をテーマにした演能でした。
■船渡聟(ふなわたしむこ)
演目としては結構メジャーだと思いますが、私はまだ見たことがありませんでした。
舅の家へ行くのに持っていた酒を、その途中に船頭に飲まれてしまう聟のお話。
自分が船頭なのをいいことに酒をねだるのが、なんというか私には「やらしいなぁこいつ」と思わずにはいられないのですが、まぁ人情としてはわからなくもない。あ、いや、私が酒好きだからってことではありませんよ!(笑)
後半に出てくる船頭の奥さんの強気なところがかっこよかったです(笑)。
聟入り物(聟入りとは初めて妻のご両親に挨拶に伺うこと)というのはだいたいがおめでたい話なので、この曲も一応はまるくおさまって終わります。
その最後の舅と聟とが二人で舞う小舞はちょっと好きかな。
■隅田川(すみだがわ)
こちらもたいへんメジャーな曲。でもやはり私は見るのは初めてでした。
世阿弥の息子、元雅の作。それまでの能にはなかった悲劇物ということで、ついつい見てしまいました。
が、途中は少し退屈。前半は仕事をしながら見ていたので、「あれ? 今頃名乗ってる?!」とか、とんちんかんなことを思ったりしちゃいました(^_^;)。見てる途中で旦那が帰ってきて集中できなくなったりね(笑)。
後半になって「南無阿弥陀仏」を繰り返すあたりでは、このまま終わってしまうんじゃないかとも思いました。
しかーし! その後やられました。思わずほろり。
これ、実際の舞台を見たらもっと泣くんじゃないかなー。
わが子を探して歩く母が主役なので、この曲は母になってから見てみたいなぁと思っていたのですが、それは逆につらいかも。
ということで、とても素敵なものを見てしまいました。
Rちゃん、あとでDVDに焼いて渡すね(笑)。
(ちなみにワキツレは大好きな宝生欣哉さん。やはり眉間の皺が素敵でした/笑)

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