見ること、思うこと、書くこと。

プチオンリー用ブログの設定なんかしてたらまた眠るのが遅くなってしまいました。
その他にも昨日は、チラシ原稿の入稿をしたりオンリーのパンフでの広告のお話をいただいたりして、いろいろと嬉しい一日でした。
ありがとうございましたvv 私もお疲れさま~(笑)。
で、今朝は、家を出るはずの時間に目が覚めました…がーん…。
焦って準備して能楽堂へ(^_^;)。ええ、今日も見に行ってました。てへ。
本日の舞台は鎌倉能舞台。これから半年間改修工事に入るので、今日は改修前の最後の舞台でした。
ぎりぎりに飛び込んだら、受付で「席一つ取ってありますのでそちらへどうぞ」なんて言われてびっくり! どういう理由でそうなっていたんだかわからないんですが、ありがたーく使わせていただきましたvv これまたありがとうございました<(_ _)>。
曲は狂言『佐渡狐』、能『高砂』。
佐渡狐はほんとに公演回数多いですね。私も何度目かなぁ?
ええ、もう、寝不足であくび連発でしたが、大好きな山本家の舞台、大好きな則重さん(=山本則重・狂言方)がシテでしたので、目を閉じてなるものか! みたいな感じでした(笑)。
ところどころ「こんなセリフあったっけ?」みたいな部分もあり、また、アドの則俊さん(=則重さんのお父様)の落ち着いた演技も魅力的で、後半はお客のノリもだいぶ良くなっていましたね。
能の高砂は先日に引き続き今年2度目。まぁ、年始には特によく上演される曲ですのでね。
能といえば「高砂や~」とそこだけ口にしてみる人も多く(結婚式なんかで謡われることが多いからでしょう)、代表曲みたいなもの。でも私はこれといって思い入れのない曲で、先日も前半は眠くてあまり記憶がないという…(^_^;)。まぁ、この時もかなり寝不足だったんですが。
その教訓を生かして、今回は詞章(能で使われる言葉・歌詞のこと)を一部分だけでも覚えていこう! と思いました。…結局、行きの電車の中で少しやってみただけでしたが(^_^;)。
覚えたのは「四海波静かにて国も治まる時つ風~」と「高砂やこの浦舟に帆をあげて~」の2箇所。せっかくならちゃんと謡い方も覚えたいよ…。
で、効果のほどはと言いますと。
うむ。効果絶大(笑)。
興味を持つことがよりよくわかることに通じるとはよく言われますが、わかることがより大きな興味へと繋がるのも真実なのですねぇ。
とてもいい舞台でした。
そして、なんとなく聞いているだけではただ流れていってしまうだけの言葉も、心して対すればその美しさに胸打たれることを再確認したのでした。
能というのは、言葉にしろ動きにしろとにかく表現を削って削って作られたものであり、それが難しさの一因となってもいます。しかし、その一方で、少ない表現だからこそ演じる者・見る者によってそれぞれ異なった世界を創造させる(想像させる)ことも可能なわけです。
本来私はこういうゆったりとした幅のあるものが大好きで、自分で作品を書く際にもぎちぎちに固めすぎないよう心がけていたはずでした。
小説は書いて終わりじゃない。読まれて想像されて初めて完成する。
だから一つの原作に対して読者の数だけ違うイメージがあっていいし、違う感想があっていい。同じ人が読んでも、その状況や心理状態、年齢なんかによって感じ方が変わっても何もおかしくない。
むしろ、それこそが小説の良さだと私は思っているのです。
ところが、このところどうもよろしくない。書いても書いても上がらないのは、わかってもらいたいと思うばかりに、親切に書こうとしすぎているのだと思う。少し軌道修正が必要な気がする。
もっと、シンプルなのに深く伝わるものにしたいなぁ…。

タイトルとURLをコピーしました