まこと幼き人は花なのだ

雨の中、渋谷の観世能楽堂へ。(他の日記も書こうよ私…)
第40回正門別会@観世能楽堂
能『砧』梓之出
シテ:観世清和
初見。曲の良さが今ひとつわからない(^_^;)。
でも、清和さんの謡・所作はやっぱり好き。
割と内に秘める女性のイメージがあったけど、今回はちょっと怖かったかも。終盤の
 「打てや打てやと報いの砧、怨めしかりける」
で扇をパシンと舞台に打ち付けるのが「むっちゃ怒ってる!」って感じでした。(砧を打つ仕種なんですけどね)
経験的に、あと三回観たら印象が変わるかなと思います。
装束がとても美しく品があった。着付も綺麗。
狂言『大黒連歌』
山本則俊、則重、則秀
『福の神』と似た感じの明るくおめでたい曲。
ただし、いろいろ入った宝の袋や何でも出してくれる打出の小槌をさくっとくれちゃうあたり、福の神より太っ腹(笑)。山本家の淡々とした芸風がさらに豪快さを醸し出しているのかも。
別習一調『夜討曽我』
謡:野村四郎、小鼓:大倉源次郎
四郎さんの熱謡、源次郎さんのいつもとは違う声と不思議な節の鼓。すごく面白かった!!
能『合浦』一拍子之伝
シテ:観世三郎太
三郎太さんの初シテ。これのために行ったんだ今日は(^◇^)。
この曲を見るのは二度め。一度めも少年の初シテの舞台でした。本来は大人が演じる曲だったのですが、ある頃から子供用に用いる傾向になったようです。観世流特有の曲。
で。
前回はとにかくかわいい!! が先に立った舞台でしたが、今回は「かわいい+美しい+かっこいい」な舞台でした♪
さすが、舞台慣れしてる(笑/三郎太さんは清和さんの息子さん)。堂々たるものでした。
かわいかったのは前半。童姿(と言っても人ならぬ雰囲気を備えているのですが)で声高く一晩泊めてと言われちゃったら嫌だとは言えまい(笑)。
美しかったのは足運びと凛とした表情。
かっこよかったのは後場。装束もよく似合っていたし、白頭は僅かに灰を帯びて銀色がかり高貴な印象。
袖を返す動き、片足を上げて静止する姿などがとにかく素敵。もっと見たい!!!
そんなこんなで見終えた時にはぽわ~ん…(笑)。パンフレットが残っていたら余分に頂いてこようと思っていたのにすっかり忘れて帰ってきてしまいました(^_^;)。関係諸氏にはごめんなさい…。
会は上記以外に仕舞15番、独吟1曲、舞囃子1曲、一調1曲、附祝言。
11:00開演、16:45終演。途中休憩2回(計1時間)。

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