仕舞「桜川」「善界」

昨日の能のお話。
本日は軽く、仕舞の感想など。
■桜川(さくらがわ)■あらすじ
九州日向国(宮崎県)の桜の馬場の桜子は、貧困を救うために、自ら人買いに身を売り、国を発つ。あまりの悲しみに心乱れた母親は、子を探して旅に出る。そして三年の月日が流れ、時は桜の季節。常陸の国(茨城県)の磯辺寺に弟子入りした桜子は、僧侶に伴われて桜の名所・桜川に花見に来る。里人は、桜川に流れる花を網ですくう狂女を稚児に見せると言い勧める。狂女は九州からはるばるこの東国にまで我が子を求めてやってきたことを語り、この名前は「桜子」、この川の名も「桜川」とは何かの因縁、春なのになぜ我が子・桜子は咲き出でぬのかと桜花に子への思いを託して舞い、嘆く。僧はこれこそ稚児の母と悟り、二人を引き合わせる。母子は嬉し涙にくれ、連れ立て郷里に向かう。
桜咲く美しい情景、子を思う母親を描いた人気曲。〔当日のパンフレットより〕

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